- 残業や前残業が多くてしんどすぎる
- 毎日2〜3時間の残業は当たり前だし次の日も早くから仕事に行かないといけない
- 急変とかでたまに残業するとかならわかるけど毎日ってなるとさすがに辛い
- 残業ばかりで身体的にも精神的にも限界が来てしまいそう・・・
あなたはこのような悩みを抱えてはいませんか?
看護師を12年続けている僕からすると、看護師って残業はするべきではないと思っています。
なぜならあなたや僕ら看護師が心身ともに健康でいないと患者さんにも良いケアを提供することができないし、何よりあなた自身が辛い思いをするからです。
新人看護師さんは「ちゃんと勉強してして」って言われがちだけど本来仕事に必要な知識・技術は業務時間内に勉強するものだと思う。
それが業務がありすぎて研修や指導の時間ではまかないきれないから「勉強してきて」になる。
プライベートの時間まで使って「勉強しなければいけない」風潮は間違ってる— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) August 25, 2022
看護師に限らずだと思うけど、会社って1分1秒の遅刻にはもの凄くきびしいのに、残業は1分どころか平気で何時間もさせるよね。
仕事が始まる時間にはえらく厳しいのに、仕事が終わる時間にはめちゃくちゃルーズ。
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) November 6, 2022
この記事では僕の看護師経験12年を踏まえた
- 看護師が残業を続けてしまうことの弊害
- とはいえ残業をしなければならない現状がある
- 残業が少ない(ほぼない)病院
を紹介していきます。
目次
看護師が残業を続けてしまうことの弊害

看護師って何であんなに残業が多いの?
残業ってホントに必要なの?
あなたはこのように思ってはいませんか?
僕は看護師って残業をしないほうがいいと思っています。
なぜなら、あなたや僕のように看護師が残業をしてしまうことで多くの弊害が出てくるからです。
看護師が残業をする弊害
- 看護師の心身の健康が脅かされ病気になったり辞めたりすることになる
- 職場内での人間関係が悪化する
- 患者さんに質の高いケアが提供できなくなる
病気になったり辞めたりすることになる
ただでさえ業務内容、先輩看護師との人間関係などかなりキツイ看護師。
しかも新人看護師のうちは家に帰ってからも「勉強しろ」と言われることも多いです。
こんな状況で残業・前残業を続けていたら、たちまち身体的もの精神的にも限界がきてしまって病気になったり辞めざるを得なくなったりしてしまいかねません。
確かにプライベートを使って勉強できたら最高ですが、現実の新人さんは立ち仕事の疲れで帰宅後勉強する余力が残っていない人が大多数だと思います。
女子なら下手をすると、風呂上がりに髪を自然乾燥にしてるレベルかと。
(勉強や家事どころか、ドライヤーを使って乾かすだけのやる気さえ出ないから)— 睦月由梨佳@限界検査技師 (@yurika_19891217) August 25, 2022
ほんとにそうですよね。
定時で帰れたのって最初の1ヶ月だけ。あとはサビ残でお金もつかないのにほとんど0時回ってました。それなのにいつ勉強すればいいんだろう自分ってダメなやつなのかって毎日思ってました。休みの日はぐったりして動けなくて勉強頭に入らない。。— なにのすけ (@saaaaaki1003) September 13, 2022
看護師の残業って時間も長いしほぼ毎日しないといけないしでホントにツライです。
夜遅くまで残業して家に帰ると何もする気が起きなくてグデ〜って倒れたまま動けなかったりするんですよね。
僕もせっかくの休みの日になってもぐったりしてボーッと過ごして1日が終わるなんてこともザラでした。
しかも最初の3年くらいまでは、仕事が辛すぎてもう何も考えることができなくなってしまったんですよね。
太陽が昇って沈むかのように、ただただ仕事に行って帰るっていうだけの日々。
文字通り目に映るものが灰色に見えるっていうか、全てが無機物に見えるっていうか。
そんなただただ仕事に行って帰るっていうだけの日々ではあるんですが「仕事が辛い・苦しい・行きたくない」
こういう気持ちだけはしっかりと自分の気持ちの中にあるんですよね。
これは今振り返ってみても本当にしんどかった。
看護師を12年やってると
・病気になってしまった
・薬を飲んでまで仕事してる
・休みの日には心療内科に行ってる先輩でも後輩でもこういう看護師さんってけっこういたんだけど、おかしいって!
看護師として働くとそういう状態になってしまうっていうことを偉い人たちにはもっと知ってほしいです。
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 13, 2022
前の病院にいた看護師さんの話。
「命を預かっている仕事だから」
と先輩看護師さんに散々言われて、遅くまで残業して前残業、家でも勉強を強いられ、仕事に行くとまた怒られて。ついに眠れなくなって病院で薬をもらって。
そして辞めていった。
何も力になれなかった僕。
彼は今どうしてるだろう— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 30, 2022
残業が続くと身体的にも精神的にも限界が来てしまって病気になってしまうことだって十分にあります。
現に僕が以前働いていた同僚の看護師さんは病気を患ってしまい、毎日薬を飲んでいたんですよね。
その同僚が言うには薬がないと全く寝れないし、落ち着かないって言っていました。
しかもそれでも調子が悪くなってしまうこともあって休職してしまう・・・
そして長い休みの後復帰したと思ったらまた休職・・・
そりゃそうですよね。
せっかく休職して少し調子が良くなったと思ったのに残業する前提の仕事、そして実際に遅くまで残業させられるっていう現状がまるで変わっていないので復帰したところでまた調子を崩してしまうんですよね。
こういった状況が続いたため、中には病気が全く改善せずに辞めていった看護師さんもいます。
職場内での人間関係が悪化する
残業が多くなると職場内での人間関係が悪化してしまいます。
残業が多くなるっていうことは、業務内容・業務量が圧倒的に多すぎるっていうことなので、仕事がなかなか終わらなくてみんなイライラしてきちゃうんですよね。
仕事をしてもしても全く終わらなくて時間だけがどんどん過ぎていく。
そして残業。
その残業時間も長いから睡眠不足になり疲労も溜まり、さらにイライラしてしまう。
ずっとイライラしてるから、誰かがちょっとミスをしたり仕事に不備があったりすると我慢できなくなって怒鳴ってしまう、ミスした人を責め立ててしまう・・・
そんな先輩看護師さんってあなたの職場にもいませんか?
毎日残業残業で疲労困憊です。日勤も全然回らず夕方から清潔ケアしたり…そんな時書類の渡し間違えを私がしてしまい。そしたら師長になんで確認しないのかな。あーってイライラされてメンタル崩壊しました。先輩達も忙しくてイライラしていて。
辞めたいです。— 111回新人ママNs (@111Nsmm) October 10, 2022
残業だらけの病院って
・看護師さんに余裕がない
(看護師が怖い)
・業務が完全にキャパオーバー
・だけどそれを改善しようとしない
・管理者、お局さんの力が強いこういった特徴があるように感じるので、身体的にも精神的にも長く働くのは厳しいかも。
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 18, 2022
僕のかつての職場のこのような感じでした。
誰かがミスをしたり仕事に不備があったりすると、めちゃくちゃ怒鳴り散らす看護師さんがいたんですよね。
それでものすごく傷ついたりしたし、あまりにも激しくて泣き出してしまう人もいました。
こうしためちゃくちゃ怒鳴り散らすことや責め立てることは絶対にあってはならないことではありますが、ここまで仕事量が多く残業も長いとイライラしてしまう看護師さんは多いです。
そしてイライラしている看護師さんが多くなると、職場での人間関係が悪化してしまいます。
患者さんに質の高いケアを提供できない
残業ばかりでは患者さんに質の高いケアを提供できなくなってしまいます。
なぜなら、残業が多く残業時間も長いと身体的にも精神的にも疲弊してしまって、仕事に集中することができなくなってしまうからです。
仕事に集中できないってことは、そのぶん患者さんにも質の高いケアを提供することができなくなってしまいます。
心のコップ理論というものがありますが、それは「自分の心のコップからあふれた水でしか、他人の心のコップを満たすことはできない」
というもの。
あなたの心のコップが満たされていないと、患者さんの心のコップを満たすことはできないんです。
あなたを含め看護師さん一人ひとりが身体的にも精神的にも健康で過ごしていなければ、患者さんの心を満たすことができないということです。
僕の中では患者さんももちろん大切だけど、看護師さん一人ひとりの心身の健康をより大切にしています。
なぜなら看護師さん一人ひとりが心身ともに健康でないと能力を発揮できないし、能力を発揮できないってことは患者さんに質の高いケアを提供できないと思うから。
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 23, 2022
しかも残業が多く身体的にも精神的にも疲弊していると患者さんの心を満たすことができないばかりか、事故が増えてしまう原因にもなります。
なぜなら、集中力がなくなるから。
集中力がなくなって注意散漫になると事故を起こしてしまうのは当たり前のこと。
新人看護師のあなた、もしくは過去に新人看護師だったあなた。
よく事故を起こしていませんでしたか?
自分では一つ一つ丁寧に間違いがないように確認をしているつもりでも事故を起こしてしまう・・・
なぜか?
それは新人の頃は特に残業や自宅での勉強が多くなりがちで疲弊しきっていて、集中力がなくなってしまっているからなんです。
とはいえ、急変や急な入院といったように時と場合によっては残業が必要になる場合があります。
そういう特別な場合を除き、残業はしないほうがいいですが、ここから先は看護師が残業を続けてしまうことの弊害を紹介します。
つまり残業が多い、残業時間が長くて身体的・精神的にも疲弊してしまうと、患者さんに質の高いケアをできないばかりか事故率が増えてかえって患者さんを危険に晒してしまうことになります。
とはいえ残業をしなければならない現状がある

残業が良くないのはわかったけど、それでも現実的には毎日遅くまで残業しているし、仕事が終わらないから残業せざるを得ないんだよね。
ここまで読んだあなたはこのように思っていませんか?
そう、残業って良くないと僕は思っているんですが、実際には毎日残業をしている、そしてそれが当たり前になっている病院は多いです。
過去の話
僕は患者さん以上に一緒に働く看護師を優先している。
看護師が心身ともに健康でないと患者さんに良いケアを提供できないから。だから有給も使えず残業を強いられる状況を変える方法を皆で話し合いたいと提案したら「モチベーションを下げるな」って看護部長に呼び出されてお叱りを受けた。
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) November 1, 2022
僕は過去にこういった経験をしました。
僕の経験からもTwitterなどのSNSを見てみても、残業をしていて疲弊しきっている看護師さんは多いです。
もし残業をしないといけない環境にあなたが置かれていて、残業からの疲労やストレスにさらされているのだとしたら、その対策方法を紹介した記事を紹介しているのでコチラも読んでみてください。
残業が少ない(ほぼない)病院へ転職するのも手
ここまで読んで

今でさえかなりツライのに、これからもこのまま残業をし続けるなんてできない。
だけど現実的には今の職場では残業をしないといけないし・・・
あなたはこんなことを思いませんでしたか?
もしそうなら、残業が少ない(ほぼない)職場へ転職するのも一つの手です。
だけど職場を変えるといっても悩みますよね?

転職って言ったってどの病院を選べばいいのか分からない。
転職したところで結局また残業続きで疲弊してしまうんじゃないの?
こんなふうにあなたは思っていることでしょう。
残業が少ない病院、それは慢性期・療養型病院です。
なぜ慢性期・療養型病院では残業が少なくて済むのかと言うと
慢性期・療養型病院の特徴としては
- 急変が少ない
- 急な入院が少ない
- なので業務に追われることがあまりない
こうなっているからです。
もちろん、こうなっている病院ばかりではないですが、急性期や内科・外科などに比べると時間に余裕があるところが多いです。
慢性期・療養型病院で働くことが楽だと言うつもりはありませんし、慢性期・療養型病院にはその病院ならではの大変さはあります。
だけど、時間的な面を見てみると余裕があるということです。
慢性期・療養型病院の特徴やメリット・デメリットはコチラで紹介しています。
→看護師が慢性期・療養型病院に転職するメリット&デメリット【体験談アリ】
実際に僕も慢性期・療養型病院に転職してからは、定時ピッタリかそれに近いくらいの時間に帰ることができて、家族と過ごす時間がかなり増えました。
私が新卒・第2新卒さんに慢性期病院をおすすめする最大の理由ですがこれです🥰
先輩看護師も余裕があるから、丁寧に時間をかけて教えてもらえる
基本的な看護技術も身につく。
私みたいに性格的に急性期で働くと潰れちゃうだろうな〜っていう新卒・第二新卒さんは慢性期も視野に入れて欲しい〜 https://t.co/k2rqUmcEyy— おもち¦美容ナース (@ns_omochi3) August 13, 2022