- 残業や前残業が多くてしんどすぎる
- 毎日2〜3時間の残業は当たり前だし次の日も早くから仕事に行かないといけない
- 急変とかでたまに残業するとかならわかるけど毎日ってなるとさすがに辛い
- 残業ばかりで身体的にも精神的にも限界が来てしまいそう・・・
あなたはこのように、残業で疲れているのに休みが取れない看護師さんですか?
もしそうなら、この記事はあなたのために特別に書かれたものです。
疲労の原因について説明し、それを克服するためのセルフケア戦略を紹介します。
看護師であるあなたは、長時間労働や過酷な仕事による疲労や倦怠感を身近に感じていることでしょう。
毎日毎日残業が続くと、心身の健康が損なわれ、生産性やモチベーションを維持することが難しくなります。
この記事を読むことであなたは疲労の原因やその疲労に対処する方法を知ることができ、そして疲労を管理することで仕事中も注意深く、活力ある状態を保つことができるようになります。

僕も以前働いていた病院では毎日夜の7時〜8時くらいまで残業をしていました。
こんな残業が続いて身も心もボロボロになって、仕事から帰ってきたら即寝。
休みの日になっても何もする気が起きなくてただただ何も考えられずに寝て過ごす。
だけどこれから紹介する方法を実践してみると、少しずつですが体と心に力が戻ってくるような感覚がありました。
そして今では、仕事が終わった後に子供の世話をしたり休みの日になったら家族と遊びに出かけたりするし、子供が寝静まったら趣味のゲーム(最近ではポケモン)をして毎日充実して過ごすようになってきました。
その疲労の原因と対処方法を紹介します。
目次
疲労の原因
疲労はストレスの一般的な症状であり、看護師は仕事上の肉体的・精神的な要求から高いレベルのストレスを経験します。
たとえば、毎日毎日先輩看護師さんに怒鳴られたり責め立てられたり無視されたり・・・
こういうことがあると精神的に疲労が溜まってしまって、心が病んでしまうことになってしまいます。
もしあなたが職場の人間関係に悩んでいるのであればコチラの記事を参考にしてください。
人間関係以外にもストレスは睡眠不足・栄養不良・長時間労働によっても引き起こされることがあります。
この記事では主にこれらについて紹介していきます。
これらの要因は全て疲労を引き起こし、ひいては生産性や注意力の低下の一因となる可能性があります。
- 毎日毎日、業務に追われながら仕事をしていって、やっとのことで仕事が終わる時間になったとしてもそこからさらに遅くまで残業をしないといけない・・・
- 仕事が終わる時間が過ぎてからやっとこさその日の看護記録を書く。
- しかもその記録もいろんなことがあって、この症状があってアセスメントしてこの計画を実行して、そこからまた・・・
- 終わる気がしない・・・
- それなのに次の日は仕事が始まる時間よりかなり前から出勤して情報収集をしたり仕事の段取りをしたり・・・
めちゃくちゃ疲労やストレスが溜まりますよね。
そして何よりあなた自身が「ツライ、しんどい」と感じながら毎日を過ごさないといけないことになるばかりか、体や精神を危険に晒してしまうことだってあります。
僕も過去にそれでツライ経験をしたし、僕の同僚の看護師さんに至っては病気になって辞めざるを得なくなってしまいました。
前の病院にいた看護師さんの話。
「命を預かっている仕事だから」
と先輩看護師さんに散々言われて、遅くまで残業して前残業、家でも勉強を強いられ、仕事に行くとまた怒られて。ついに眠れなくなって病院で薬をもらって。
そして辞めていった。
何も力になれなかった僕。
彼は今どうしてるだろう— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 30, 2022
さらにストレスに加え、疲労は運動不足によっても引き起こされます。
疲労が溜まりやすい看護師は、毎日数分でもいいので、体を動かす時間を作ることが大切です。
運動は健康全般を改善するだけでなく、ストレスレベルを下げ、エネルギーを高めることができます。
疲労に対処するためのセルフケア戦略
疲労に対処するためには、セルフケアに重点を置くことが重要です。
これには
- 健康的な食事をする
- 定期的に休憩をとる
- 十分な睡眠をとる
- 運動する
こういったことが含まれます。
セルフケアを優先することで、ストレスに対処し、エネルギーレベルを高めることができます。
僕もかつて一人暮らしをしていたときは、残業のあと帰ってきてとても食事を用意する気力も体力もなくて、毎日カップ麺を食べていたんですよね。
- ケトルでお湯を沸かしてお湯を注ぐだけ。
- 簡単だしすぐにできる、それで食べたら片付けもせずほったらかし・・・
- 片付ける気力もない・・・
- そしてその辺に寝っ転がっていつの間にか寝ていたので十分な睡眠も取れない・・・
- もちろん運動なんてもってのほか。
食事の用意や片付けさえする気力もないのに運動なんて全くしなかったんです。
そうした生活を続けていくと、もうホントに体力が回復しないどころか、何もやる気が起きなくなってただただ毎日を過ごすだけ。

看護師を12年やってきたけど別に優秀だったわけでも意識が高かったわけでもない。
ただ新人看護師〜3年目くらいまでは特に仕事が辛すぎて何も考えられなくなって、太陽が昇って沈むように、ただ仕事に行ってただけ
そのくらい辛く苦しかったし、こんな思いは今の若い看護師さんにはしてほしくない
— ゆー@残業しないナース (@motoyuupuu) October 21, 2022

今振り返ってみるとホントにこれはヤバかったな・・・って思います。
だからあなたはこうならないように、生活を改善してほしいと思っています。
健康的な食事
だけどここで問題が。

なんて思っていませんか?
残業が多くて食事を作る余裕なんてないと思っているあなたには食事の宅配サービスがおすすめです。
有名どころではニチレイフーズが届いた食事をレンジで温めるだけですぐに食べれるし、食べ終わったら捨てるだけなので使いやすい上に、しっかり栄養管理されているので「健康的な食事をする」に最適です。

しかも栄養管理されるから気持ちだけじゃなくて身体的にも健康になってきます。
定期的な休息

そもそも休憩時間さえロクにないような状態なのに。
看護師のあなたはこのように思いませんでしたか?
だけど安心してください。
限りなく少ない時間であっても休憩をとる方法があります。
それはナノナップ法とマイクロナップ法。
ナノナップ法は数秒、マイクロナップ法は1分間静かに目を閉じて休憩する方法。
わずかこれだけの時間ではあるけど、目を閉じて目からの刺激や情報を完全にシャットアウトすれば、目や脳を少しですが休めることができリラックスしてきます。
数秒のナノナップ法だったら看護記録を書いてるときや考え事をするフリをして休憩できるし、1分間のマイクロナップ法であれば研修中・会議中またはトイレのついでに休憩することができます。
本来であればさらに休憩時間が長いミニナップ法やパワーナップ法などさらに効果的なものもありますが、あなたや僕のように仕事が多忙すぎて業務に追われている看護師さんはなかなかそんな長い時間の休憩って難しいですよね。
なので、ナノナップ法とマイクロナップ法だけでも試してみてください。
それだけでも少し目や脳が回復してリフレッシュすることができるようになります。
運動
- 運動なんて嫌だよ
- ただでさえ疲れてるのに
- 体動かすの苦手なんだよね
- フットサルやランニングなんてまず始めるのに敷居が高すぎるし続けられないよ
- そもそもそんな時間もないし
「運動」と聞いてあなたはこんなことを思いませんでしたか?
運動といってもフットサルやランニングなんてガチの運動をする必要はありません。
もっとカンタンに運動できる方法があります。
それはラジオ体操と散歩です。
ラジオ体操って数分でできますよね。
しかもそんな激しい運動っていうわけでもない。
ラジオ体操のやり方が分からなかったらYouTubeで「ラジオ体操」って検索したら出てくるので誰でもカンタンにできます。
散歩も何も20〜30分歩くなんていうわけじゃないです。
少しでいいんです。
- 近所周りをぐるっと1周するとか
- 車でゴミをゴミステーションに持って行ってるのであれば歩いて行くとか
- コンビニに行くのを車じゃなくて歩いて行くとか
そんな少しのことでいいんです。
これだけでもかつての僕のように全く何もしないのと比べると圧倒的に心と体がスッキリしてきます。
十分な睡眠
先ほど紹介したように食事の準備や片付けにかける時間が大幅に少なくなると、そのぶんの時間を休息に使うことができます。
また散歩やラジオ体操で心と体がスッキリしてくると、全く何もしないのと比べてよく眠れるようになります。
これで「十分な睡眠をとる」こともできるようになってきます。
その他
さらに、ポジティブなアファメーションや深呼吸など、ストレス対処法を実践することも重要です。
ポジティブなアファメーションとは、自分に自信を持ち、前進するためのモチベーションを高める言葉のことです。

ここまで大げさなことは言わなくてもいいですが「大丈夫、自分にはできる」くらいには思って実際に口に出してみると気持ちが少し前向きになってきます。
深呼吸は気持ちを落ち着かせる効果があり、ストレスを緩和するのに役立ちます。
心と体をリチャージする
健康的な食事・休息・睡眠・運動をとることができてきたら、今度は1日のうちで定期的に休憩をとり、心と体をリチャージ(充電)することが大切になってきます。
音楽を聴いたり、ゲームをしたり、動画を見たりと自分が楽しめることを数分間でいいのでやってみてください。
たった数分やるだけでもかなり心と体を休め、充電することができます。
1日のうちで10分だけ好きな音楽を聞くんだったら忙しくて時間がなかったとしてもできそうですよね。
10分っていったらだいたい2〜3曲といった感じでしょうか。
ポケモンだったら、手持ちのポケモンのレベルが上がったら、今いる街のジムリーダーを倒したらとか。
そんな感じで少しでもいいので、自分が楽しいと感じることをしてみてください。
さらに、毎日数分でもいいので、リラックスして自分自身に集中する時間を持つようにしてください。
お風呂に入ったり、本を読んだり、日記を書いたりするのもよいでしょう。
自分のために時間を使うことは、ストレスレベルを管理するのに役立ち、必要なときに時間を延長して働くエネルギーになります。
ストレスマネジメントと燃え尽き症候群を避けるためのヒント
看護師にとって燃え尽き症候群は現実的な問題であり、それを防ぐためにストレスレベルを管理することが重要です。
燃え尽き症候群を避けるには、境界線を設定することが重要です。
ワークライフバランスを整え、自分のための時間を確保することが大切です。
たとえば
- だいたいでいいので、仕事がツライと感じるレベルが1〜10のうちで表すとしたら7以上
- いつもより朝起きて布団から出るのに気持ちがついて行かずに時間がかかってしまった。
- ここ1週間、朝起きたときに気持ちが沈んでるだけじゃなくてお腹も痛い。
- ここ数日間、食欲がなくていつも食べてる量の半分くらいしか食べれていない。
今までの自分を振り返ってみて「あ、ちょっと今日はヤバイな」と感じたときに、自分がどういう状態だったのかを思い出してみてください。
そして今紹介した例のように「こうなったらヤバイ」という指標を自分の中でつけてください。
これから先、その指標にもし引っかかることがあったらそのときは「ヤバイ」と感じて、早めに仕事を休んで自分自身を労ってください。
本当に辛いなら職場を変えてみるのも手
ここまで紹介した方法を実践してみたけど、それでも辛い・辞めたいという気持ちが強くて全然改善がみられないと感じる、もしくはそもそもそんなことをする余裕さえないと感じているのであれば、職場を変えてみるのも一つの手です。
セルフケアをしてみたけど改善がみられない、そもそもそのセルフケアさえすることができないのであれば、ここから先あなたは何度も身体的・精神的に疲弊しきった状態で働かなければならなくなるということになります。
今まさにあなたは身体的にも精神的にも辛いと感じていますよね?
これがこれから先何度もあると考えたらゾッとしませんか?
なので、あなたがあなた自身のことを考えて職場を変えるということは全然間違ってないし、そうしたほうがいいと転職経験のある僕は思います。
残業が少ない病院
職場を変えるといっても悩みますよね?

転職って言ったってどの病院を選べばいいのか分からない。
転職したところで結局また残業続きで疲弊してしまうんじゃないの?
こんなふうにあなたは思っていることでしょう。
残業が少ない病院、それは慢性期・療養型病院です。
なぜ慢性期・療養型病院では残業が少なくて済むのかと言うと
慢性期・療養型病院の特徴としては
- 急変が少ない
- 急な入院が少ない
- なので業務に追われることがあまりない
こうなっているからです。
もちろん、こうなっている病院ばかりではないですが、急性期や内科・外科などに比べると時間に余裕があるところが多いです。
慢性期・療養型病院で働くことが楽だと言うつもりはありませんし、慢性期・療養型病院にはその病院ならではの大変さはあります。
だけど、時間的な面を見てみると余裕があるということです。
慢性期・療養型病院の特徴やメリット・デメリットはコチラで紹介しています。
→看護師が慢性期・療養型病院に転職するメリット&デメリット【体験談アリ】

まとめ
まとめ
- 疲労の原因は過度なストレス・睡眠不足・栄養不良・長時間労働・運動不足
- これらが改善すれば疲労を軽減することができる
- 疲労が溜まる前に日頃から自分のストレスを管理する
- 職場を変えてみるのも一つの手
看護師って残業がかなり多くて疲労が溜まってしまうし、休みの日になっても疲れが取れませんよね。
ストレス・睡眠不足・栄養不良・長時間労働・運動不足、これらが積み重なっていくとどんどん疲労が溜まってしまいます。
だけど逆に言えば、これらを改善することができれば少しずつですが疲労を軽減していくことができるようになります。
しかも、何も大きく改善しなくても、今紹介したように生活を少し変えていくだけでも、個人的にはかなり疲労の蓄積具合・回復具合が変わってきたように感じました。
とはいえ、その少しの改善だけでも難しいと感じる看護師さんもいるはず。
もしあなたがそのように感じているのなら、転職して職場を変えてみるのも一つの手です。
看護師歴12年の僕としては、そんな悩みを持つあなたには慢性期・療養型病院への転職をおすすめします。
なぜなら、他の診療科と比べて業務に追われないので、残業が少ないからです。
残業が少ないと生活も変えやすいし、そもそも疲労やストレスが溜まりにくいです。
あなたも自分に無理なく仕事をして、心身ともに健康な生活を送るために、これらの方法を試してみてください。