病院&施設選び

看護師が慢性期・療養型病院に転職するメリット&デメリット【体験談アリ】

  • 残業した上に、家に帰っても勉強しろって言われて心も体もしんどすぎる。
  • 看護師の仕事の他にもやりたいことがあるけど、その時間を作ることができない。
  • 先輩たちもキツイ人が多くて人間関係に悩んでいる。
  • 看護師として働いているけど、残業や前残業があるから子供の保育園の送り迎えになかなか行けない。
  • 仕事で疲れ果てているのに、その後に家事や育児をするのがとても大変。

 

看護師のあなたはこんな悩みを抱えていませんか?

 

この記事では、こういった悩みを持つあなたに向けて慢性期・療養型病院へ転職するメリットとデメリットを紹介します。

 

療養型病院のメリット

  1. 残業が少ないので育児中のパパママ看護師さんやライフワークバランスを充実させたい看護師におすすめ
  2. 業務に追われることが少ないので職場がピリピリしにくい
  3. 急変が少ない
  4. 転職しやすい

 

療養型病院のデメリット

  1. 専門的な知識やスキルが身につきにくい
  2. 人によっては「やりがいがない」と辞めてしまう
  3. 体力が必要

 

看護師さんって、仕事や人間関係が辛くて悩んでいる人が多いんですよね。

あなたも、悩んでいませんか?

 

そして急変や急な入院があって、定時に帰ることができずに遅くまで残業。

遅くまで残業があるから子供の世話もしにくいし、やりたいこともできない・・・

 

その上、仕事が忙しすぎて病棟全体がピリピリした雰囲気で先輩看護師に何か相談しようものなら

先輩看護師

「それぐらい分かるでしょ!」「何でそんなこともできないの!?」

 

とキツく言われることもありますよね。

 

あなたも仕事や先輩がキツくて泣いてしまったこともあるのではないですか?

体調や心が傷ついて心身ともに疲れきってしまったり、病んでしまっりしたことはありませんか?

またあなたの周りにそういった同僚の看護師さんはいませんか?

 

こういった悩みを持っているあなたに向けてこの記事では、看護師が療養型病院に転職するメリットとデメリットを僕の体験を通して詳しく紹介していきます。

 

もしあなたが

  • 残業が多くてしんどい
  • 家に帰ってからも勉強するのがキツイ、そんな時間もない
  • 先輩看護師に怒られてばかりでツライ
  • 子供たちの世話をする時間も体力もない
  • 看護師の他にもやりたいことがあるけど、とてもできそうにない

 

と感じているのなら、この記事を読んで慢性期・療養型病院に転職するか転職しないかの参考にしていただければと思います。

 

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療養型病院に転職するメリット

療養型病院に転職するメリット

  1. 残業が少ないので育児中のパパママ看護師さんやライフワークバランスを充実させたい看護師におすすめ
  2. 業務に追われることが少ないので職場がピリピリしにくい
  3. 急変が少ない
  4. 転職しやすい

 

残業が少ない

療養型病院では、他の病院と比べて残業が少ないのが特徴です。

残業が少ないので育児中のパパママさんやライフワークバランスを充実させたい看護師におすすめです。

 

正直なところ、これが療養型病院に転職する最大のメリットだと僕は思っています。

 

なぜ残業が少ないかというと、療養型病院に入院している患者さんは身体的に落ち着いている人が多く急変が少ないからです。
(他の病院に比べれば少ないというだけで、もちろん急変もあります)

 

急変が少ないので計画を立てて計画通りに業務をすることができ、基本的には時間内に仕事が終わります。

 

なので仕事が終わった後に子供を保育園に迎えに行かないといけなかったり家に帰って子供の世話があったりするパパママさん、仕事以外にもやりたいことがあってそっちに力を注ぎたいと思っている看護師さんが多い印象です。

 

急変が少ないので保育園の迎えにも間に合いますし、帰宅後に育児や家事をするのはもちろん大変ですが、それでも毎日残業をしている看護師さんに比べると圧倒的に育児・家事がしやすいです。

 

また、残業が少ないので仕事以外でも自分のやりたいことがあるという看護師さんにもおすすめです。

 

僕は毎日仕事が始まる時間の5分くらい前に出勤してコーヒーを飲んでから定時の仕事に取り掛かっています。

そして仕事は定時の5時ピッタリに退勤。

家に帰ると子供の世話や家事をして、時間があればこうしてブログを書く生活を送っています。

仕事が定時に終わると、こうしたことが無理なくできるので、体や心にもゆとりが持てます。

 

自分の趣味の時間をしっかり作ることができる

看護師さんって毎日の残業・前残業は当たり前、それどころか仕事が終わって家に帰ってきてからも看護の勉強・仕事の勉強に時間を使うことってありますよね。

 

だけど、その生活ってとても苦しくないですか?

 

  1. 毎朝仕事が始まる前に前残業で30分〜1時間早くに出勤して担当患者の情報収集をする。
  2. そしてその日の仕事がスムーズにいくように前もって仕事の段取りをしておく。
  3. そこまでしてやっと定時の勤務時間。
  4. 仕事が終わるのは5時だけど、もちろんその時間に仕事は終わらない。
  5. 仕事が終わってからも業務は続くし、その業務が終わってからやっと看護記録の入力。
  6. その看護記録も入力するのに時間がかかるし、やっと仕事が全部終わったのが夜の7時。
  7. 日によっては8〜9時近くになることも・・・。

 

そしてさらにそれで終わりではありません。

 

仕事が終わったら家に帰って疲れ果てた体を引きずるように、その日の振り返りや足りない看護知識・看護技術の勉強。

そして遅くまで勉強したら、倒れるように睡眠そして翌日また早くから出勤。

 

あなたもこんな生活を送っていませんか?

こういう生活ってとてもしんどいですよね。

 

だけど、療養型病院では仕事が始まる定時に仕事に来て、仕事が終わる定時に帰ることができるので、自分の趣味に使う時間も十分に作ることができます。

 

家に帰ってからの勉強も全くしなくていいとは言いませんが、急性期病棟や内科・外科など他の診療科に比べるとかなり少なくて済むので、仕事や勉強で自分の趣味の時間がなくなってしまうなんてこともありません。

 

ビールを飲みながらゲームをしたりYouTubeや映画・ドラマやアニメを見たり・・・

Twitterやインスタで友達やフォロワーと繋がったり・・・

 

こういう時間が十分にとれると次の日の仕事も少しは前向きな気持ちになれます。

 

ちなみに僕が働いている療養型病院には旅行が趣味な看護師さんがいて、コロナが流行る前は旅行カバンを病院に持ってきて日勤や夜勤が終わった後に直接高速バスに乗って旅行に行く、という人もいました。残業がない(少ない)療養型病院ならではですね。

 

療養型など慢性期の病院では残業が少ないので、やりたいことや自分の時間を大切にしたいという人は、より充実した毎日が送れると思います。

引用元:【ナースではたらこ】

 

子供の保育園の送り迎えにすぐに行くことができる

看護師の仕事をしながら子供の保育園の送り迎えってかなり厳しいですよね。

 

看護師は毎日残業するのが当たり前、それどころか仕事が始まる前の前残業もしないといけない。

 

毎日残業をして、その残業が終わってから子供を保育園に迎えに行くのってかなり厳しいです。

 

仕事が終わるのが6時・7時になったり、さらに時間がかかってしまうと延長保育どころか保育園自体がもう閉園の時間になってしまう・・・。

 

だけど、病棟には重症な患者さんがいるし、急な入院も入ってくる。

そして周りの同僚もまだバタバタと仕事をしている。

こういう状況で自分だけ先に帰るのって、かなり気が引けますよね。

 

口では「大丈夫ですよ」なんて言ってても心の中では「やばい!早く帰らないと、どうしよう・・・」って思っていませんか?

 

さらに、朝早く子供を保育園に預けてから仕事に行くのって大変ですよね。

 

毎朝バタバタするし、子供はまだ寝ぼけててなかなか朝ごはんを食べなかったり。

なかなか準備をしない子供に「早く食べなさい!」って言っちゃったり・・・。

 

バタバタしてやっとこさ子供を預けたものの、今度は自分の仕事に行かないといけない。

だけど前残業があると、どうしてもその時間に間に合うことってできませんよね。

 

毎日看護師として働きながら子供の保育園の送り迎えもする・・・。

この生活ってかなり厳しいしハードですよね。

 

こういう子育て中の看護師さんにとっても、定時に出勤して定時に帰ることができる療養型病院で働くことはおすすすめです。

 

ウチにも2人の子供がいますが、仕事が終わってから子供をお風呂に入れたり寝かしつけたり、残りの家事をこなしたりといったことをしているので、残業がない(少ない)のは本当に助かっています。

 

療養型病院では、急性期のように勤務終了間際に緊急入院や検査が入ることはほとんどありません。

そのため、よほどのことがなければ定時に帰れることが多かったです。

引用元:HATARAKI NURSEブログ

 

ちなみにですが、育児中のパパママの看護師さんが多く働いているっていうことは、子供の病気や急な体調不良などにも理解がある看護師さんが多いので、いざというときに休みやすいのも大きな特徴です。

 

慢性期病院は看護師の年齢層が高めで、育児中の看護師も沢山勤めているため、子どもさんの熱などで急用が発生しても理解を得やすいことが強みだそうです。

引用元:SUPER NURSE

 

ウチの子供も生まれつき体が弱く入院を繰り返しているし体調不良にもなりやすいんですが、そういったとき僕が仕事を休むことに理解ある看護師さんが多くて助かっています。実際に何度も長い有給や・育児休暇・介護休暇を使うことができました。

 

疲労が溜まりにくく無理なく看護師を続けやすい

毎日遅くまで残業しないといけないから疲れ果ててしまっている。これ以上この生活を続けるのは無理だよ。

 

あなたも遅くまで残業をした上に、朝早くから出勤して前残業をしていませんか?

そして疲れ果てていませんか?

 

そう、それは長時間残業そして前残業をしていて十分な休息や睡眠が取れていないからです。

 

疲労が溜まっていると、患者さんにも良いケアを提供することができないし、何よりあなた自身が辛い思いをすることになります。

 

ただでさえ業務内容、先輩看護師との人間関係などかなりキツイ看護師。

しかも新人看護師のうちは家に帰ってからも「勉強しろ」と言われることも多いです。

 

こんな状況で残業・前残業を続けていたら、たちまち身体的もの精神的にも限界がきてしまって病気になったり辞めざるを得なくなったりしてしまいかねません。

 

 

僕が以前働いていた病院では、僕自身も苦しい思いをしたし、このように病気になってしまった看護師さんもいました

 

だけど残業が少ないということは、家に帰ってからの時間を休息や睡眠に使うことができます。

そして、十分な休息や睡眠を取ることができれば疲労も溜まりにくく看護師を続けやすくなります。

 

副業にも力を入れることができる

看護師だけの収入では、今後の生活が不安になることってありませんか?

 

特に子供がいるのであれば、子育てにもお金が必要。

子供ってすぐに体が大きくなるからしょっちゅう服や靴を買い替えないといけない。

たまには子供に大きなおもちゃも買ってあげたい。

習い事など子供が興味を持ったことにはできるだけ挑戦してほしい。

塾などの教育費にもお金がかかる。

将来的に子供が行きたいと思う学校に通うわせることができるようになっておきたい。

経済的な面を理由に子供に将来の勉強や進学、スポーツなどを諦めてほしくない。

もし仕事を辞めたとしても困らないくらいの収入が看護師とは別で確保しておきたい。

FIREを達成させて不自由ない生活を送りたい。毎日ゲームしたい。

 

だけど、それにはもっとお金が必要。

看護師だけの収入では、これらが全てできるとは思えない。

 

だから副業してもっとお金を貯めたいけど、その副業をする時間がない・・・

 

療養型病院では、残業や前残業がないので、副業する時間も作ることができます。

 

今はせどり、ブログ、YouTube、SNSなど家でできる副業もたくさんあります。

残業がなかったら、こうした副業をする時間やブログやYouTube・お金の勉強をする時間を確保することができるようになります。

 

僕もこうして実際にブログを書いています。

そしてお金の勉強もして楽天VTIっていう投資も始めました。

副業をする時間、お金の勉強をする時間があるからこそ今もこうして挑戦することができています。

 

同僚はみんな私より10歳以上年上であり、育児中や学生と掛け持ちで働いている方、また将来は海外移住を計画している方など、様々な事情と仕事を両立させるために、その病院で働く方々ばかりでした。

引用元:ナースの転職知恵袋

 

転職に失敗しないためには、転職してどうなりたいか、どんな生活を送りたいのかを事前に自己分析しておくことを強くおすすめします。

自己分析の方法はコチラを参照してみてください。

看護師が転職で失敗しないための自己分析方法

 

業務に追われることが少ないので職場がピリピリしにくい

先ほども紹介したように療養型病院は計画を立ててその計画通りに仕事をすることができるので、職場がピリピリしにくいです。

 

仕事をこなしているときに

「あ、〇〇号室のAさんが急変してる!すぐ行かなきゃ」

「え?今から入院があるの?まだ全然看護記録書いてないんだけど・・・」

 

こういうことってあるあるですよね。

 

こういう慌ただしい職場の先輩看護師さんに仕事の相談をしようと思ったときに

 

先輩看護師

今それどころじゃないから

 

プリセプター

それぐらいやってよ!この前教えたでしょ!何でできないの?

 

こんなふうにキツイ言葉を言われて傷ついてしまった。

 

こんな経験ってあなたに限らず誰しもがあると思います。

 

だけど基本的には急変や急な入院がないので、計画通りに仕事をすることができ、あまり職場が忙しくてピリピリすることは他の病院に比べると少ないです。

 

ただ、あくまでも職場が忙しくてピリピリすることは他の病院に比べると少ないということであって、たいていの病院にいるお局さんのような看護師さんも他の病院と同じようにいます。

 

ただ、忙しくて病棟全体がピリピリしてる、みたいな雰囲気は他の病院に比べると少ないです。

 

先輩看護師やプリセプターからキツイことを毎日言われて心が病んでしまいそう

もう仕事に行きたくない

知らず知らずのうちに涙がでてしまう

 

こういったように、メンタルが弱っていると思ったのなら、あなたも療養型の病院の転職を考えてみてはどうでしょうか?

【看護師転職】慢性期・療養型病院の人間関係は?ストレスを感じているあなたへ

 

基本的な知識・技術を業務内で習得できる

業務が忙しすぎて、新人看護師さんや若い看護師さんって「ちゃんと勉強してきて」ってよく言われがちですよね。

 

毎日毎日先輩看護師さんに怒られながら仕事をして、さらに残業をした上で家に帰っても「勉強してきて」と言われる。

だけど、家に帰って勉強できますか?

 

正直に言ってできませんよね?

 

 

この看護師さん(由梨佳さん)が言うように看護師さん、特に新人看護師さんは家に帰っても勉強する余力なんて残っていませんよね。

 

勉強や家事どころかお風呂から上がって髪を乾かす気力や体力さえないレベル・・・

 

だけど、慢性期・療養型病院であれば業務に追われてピリピリしていないので、先輩看護師さんにも余裕があるから、丁寧に知識や技術を教わることができます。

 

 

療養型は比較的おおらかな方が多く、全体的にゆったりとした仕事の進行状況だったのに対し、急性期はとてもテキパキと動く方が多く、スピードが求められる

引用元:ナースの転職知恵袋

 

急変が少ない

療養型の病院は急変が少ないです。

急変が少ないので、そこまで夜勤にプレッシャーを感じることもないですし、時間に追われて仕事が終わらない、ということも少ないです。

 

多くの患者さんの経過がそれほど急ではないため、一刻を争う状況になることはあまりありません。
どちらかといえば、看護業務においても寝たきりの方が多い入院患者さんのサポートや介助などが中心になるでしょう。

引用元:SUPER NURSE

 

ただ、急性期病棟や内科病棟に比べると少ないっていうだけで、頻度は少ないですが急変もあります。

 

転職しやすい

療養型の病院は、中途採用枠が多く、他の病院や診療科からの転職がしやすいです。

 

中途採用って言っても看護師をしてまだ年数も重ねてないし、大丈夫なのかな?

 

大丈夫です。

 

なぜなら、療養型の病院って先程の紹介したように体力が必要なので、まだ看護師歴は少なくとも若くて体力のある看護師さんが来ると歓迎されます。

 

看護師界隈って「若い世代うちは急性期病棟で年数を重ねないとダメ」「看護学校を卒業したらまずは急性期で3年は働かないとどこに行っても通用しない」っていう風潮が未だにあるんですよね。

 

若いうちは急性期病棟で年数を重ねないといけないってことは、必然的に療養型の病院に就職&転職してくる若い看護師さんが少ないってことなんです。

 

コチラの記事で紹介していますが、療養型病院ってかなり体力を使う職場なので、体力がある若い看護師さんはとても重宝されます。

➡️慢性期・療養型病院で働く看護師の仕事内容と業務スケジュール

 

だからといって年配の看護師さんは転職しにくいかって言われたらそんなことはないです。

 

なぜなら、療養型の病院って他の病院や診療科に比べると急変や重症な患者さんが少ないので、そこで働く看護師さんも急変対応や重症患者さんの観察ポイントやアセスメントに慣れていないんですよね。

 

そんな中、急性期病棟や内科・外科病棟で長年働いてきた看護師さんが転職されると、とても重宝されます。

 

慢性期病棟は中途採用の枠が思ったより多く、年齢が高くても引く手あまただったことには驚いたとのことです。むしろ経験値を高く評価してくれて、働きやすい良い職場が見つかったそうです。

引用元:SUPER NURSE

 

療養型病院は、若い看護師さん、年配の看護師さん、どちらにとっても転職しやすい病院と言えます。

 

 

療養型病院に転職するデメリット

療養型病院に転職するデメリット

  1. 専門的な知識やスキルが身につきにくい
  2. 人によっては「やりがいがない」と辞めてしまう
  3. 体力が必要

 

専門的な知識やスキルが身につきにくい

療養型の病院では専門的な知識やスキルが身につきにくいです。

 

療養型病院の主な業務

  • バイタルサインの測定
  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助
  • 褥瘡処置
  • 吸痰
  • 医師の診療の補助

 

こういったことが主な業務になります。

 

主に患者さんが快適な生活を送るための援助というのが主な仕事になります。

そのため、急性期や循環器、整形外科のように専門的な知識やスキルが身につきにくい病院です。

 

なので、転職動機に「もっと専門性のあるスキルアップを目指したい」と目指したいと思っている看護師さんにはあまり向かない病院です。

 

とはいえ、一般的な看護技術は問題なく身につけることができます。

 

人によっては「やりがいがない」と感じて辞めてしまう

先ほども紹介したように、主に患者さんが快適な生活を送るための援助というのが主な仕事になります。

 

患者さんの年齢的にも「急に自分で食べれるようになった」「昨日は歩くことができなかったのに今日は歩けた」のような、目に見えて状態が改善するということがないので、他の診療科から転職してきた看護師さんによってはやりがいを感じることができず辞めてしまうケースもあります。

 

私が勤務している間、急性期から数人の看護師が転職してきましたが、急性期病院の業務内容との違いに戸惑い「私がやりたい看護はこういう看護ではない」と短期間で辞めていっていました。

引用元:HATARAKI NURSEブログ

 

患者さんの年齢上、どうしても排泄介助が多くなってしまい、特におむつから排泄物が漏れてしまって服を全部変えないといけない、患者さんによっては自分でなんとかしようとして手にたくさんついてしまったり・・・

 

こういった患者さんの対応をするのが嫌だと思っている看護師さんにはおすすめできないです。

 

僕も実際に療養型の病院で働いていて、退職する看護師さんに理由を聞いてみたら「ここじゃ自分のやりたいことができない気がする」と答えた人が多かったです。

 

患者さまの日々の生活ケアにやりがいを感じられる方であれば、楽しく働けるのではないでしょうか。ただ、高度な医療行為が好きな方や、手技を多く身に付けたい方には、少々物足りなく感じるかもしれません。

引用元:【ナースではたらこ】

 

こちらの看護師さんのように医療行為・手技というよりも、患者さまの日々の生活ケアにやりがいを感じられる、患者さんと長く関わり生活を支えていきたいと考えている看護師さんにとっては、やりがいのある職場です

 

体力が必要

先ほど紹介した業務の中でも、特に排泄介助と入浴介助には体力を使います。

 

なぜなら、療養型に入院している患者さんは車椅子生活で自分で動くことができない人が多いので、排泄介助や入浴介助のほぼ全てに介助が必要だからです。

 

車椅子に座っている患者さんをおむつ交換のためにベッドに移乗する、入浴介助のために特浴(ストレッチャー)に移乗する、衣類を変える、そしてまた車椅子に移乗する、こういったことにかなりの体力を使います。

 

おむつの交換や皮膚トラブルのチェック、寝たきりの患者さまの体圧分散など、相当な体力を使います。慣れるまでは、腰痛などに見舞われる同僚も何人かいました。

引用元:【ナースではたらこ】

 

しかも、入浴介助は基本は看護師+介護士(もしくは看護助手)の2人ペアでするんですが、何人もの患者さんの介助をすることになるので、かなり体力的に大変です。

 

療養型病院へ入院されている患者のほとんどは、全般的な日常生活において介助を必要としているため、ストレッチャーによる入浴となります。そのため、看護師は助手さんと声を掛け合い、ボディメカニクスにも十分注意しながら入浴介助を進めていきました。

引用元:HATARAKI NURSEブログ

 

療養型病院の業務内容・業務スケジュール

療養型病院の具体的な業務内容や1日の業務スケジュールってどうなってるの?

 

ここまでこの記事を読んだあなたはこのように思ったことでしょう。

療養型病院の業務内容・業務スケジュールはこのようになります。

 

8:30 申し送り・環境整備
9:00 バイタルサインの測定
9:30 排泄・入浴介助・褥瘡処置
10:30 点滴・水分補給・レクリエーション
(看護記録の記入)
11:30 昼食介助・配薬・口腔ケア
13:00 休憩
14:00 おやつ介助・水分補給
(看護記録の記入)
15:00 排泄介助
16:00 看護記録の記入・申し送り準備
16:30 申し送り

 

これに加えて患者さんの状態によっては、適宜吸引やオシメ交換が追加されたりします。

また、点滴や水分補給・レクリエーションのように、同じ時間に複数の業務を書いているところもありますが、患者さんの状態や業務の流れによっては看護師は点滴業務に専念して水分補給やレクリエーションは介護士さんに任せている場合もあります。

 

水分補給やレクリエーション、午後からのおやつ介助などを介護士さんがやってくれるので、看護師はその時間に記録を書くことができます。

 

同じ療養型病院とはいえ、病院や病棟によってスケジュールが変わってくる場合もあるので絶対にこの通りではないですが、複数の療養型病院・療養型病棟で働いたことがある自分の経験からして、おおよそこの通りになっていると思います。

こうして見るとやはり医療行為が少なくて介助がメインとなっていることが分かります。

患者さんの治療に携わるというより生活を支える仕事といったイメージです。

 

また先ほども紹介したように、急な入院や急変が少ないので、だいたいこのスケジュール通りに仕事が進んでいきます。

 

だいたいこのスケジュール通りに仕事が進むということは、時間通りに仕事が終わるということなので、育児中のパパママ看護師さんや仕事以外にやりたいことがある・プライベートを充実させたいと考えている看護師さんにはピッタリです。

慢性期・療養型病院で働く看護師の業務スケジュール

 

まとめ

療養型病院に転職するメリット

  1. 残業が少ないので育児中のパパママ看護師さんやライフワークバランスを充実させたい看護師におすすめ
  2. 業務に追われることが少ないので職場がピリピリしにくい
  3. 急変が少ない
  4. 転職しやすい

 

療養型病院に転職するデメリット

  1. 専門的な知識やスキルが身につきにくい
  2. 人によっては「やりがいがない」と辞めてしまう
  3. 体力が必要

 

  • 看護師の仕事の他にもやりたいことがあるけど、その時間を作ることができない。
  • 看護師として働いているけど、残業や前残業があるから子供の保育園の送り迎えになかなか行けない。
  • 仕事で疲れ果てているのに、その後に家事や育児をするのがとても大変。
  • 先輩たちもキツイ人が多くて人間関係に悩んでいる。

 

あなたはこんなふうに悩んでいませんか?

 

療養型の病院は、身体的に重症な患者さんがあまりいないので専門のスキルが身につきにくい上に変化があまりない、また排泄介助や食事介助といった業務が中心となるので看護師さんの中にはやりがいが感じられないと辞めていく人もいます。

 

ただ、急変や急な入院が少ないので急性期病院や内科・外科病棟に比べて仕事に追われることが少ないです。

そのため、残業が少なく定時に帰りやすいし、忙しすぎて病棟全体がピリピリとした雰囲気になっているところも少ないです。

 

残業が少ないために、育児中のパパママ看護師さんや、ライフワークバランスを充実させたいと考えている人におすすめな病院です。

また、中途採用者の転職枠が多いのも特徴です。

 

体力のある若い看護師さん、年配で体力は落ちているけど豊富な知識とスキルを持った看護師さん、どちらの看護師さんも療養型病院には必要で重宝される存在です。

 

ここまで療養型病院に転職するメリット&デメリットを紹介してきましたが、この記事を読んで、あなたが療養型病院に転職するのか転職しないのか、という参考になれば幸いです。

 

ちなみに僕はナース人材バンクという看護師転職サイトを利用して療養型病院に転職しました

 

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